小澤さんの１回目第九

1974年録音。1975年度のレコード・アカデミー賞受賞盤。そんなことも知らず、ずいぶん前に購入、そのまま放ってあった。小澤さんのベートーヴェン交響曲全集を入手後、どうしてもサイトウ・キネンのほうを聴いてしまう。そういえばあったっけ、で先ごろリッピングした次第。

1970年代はフィリップス・レーベルが断然輝いていて、名録音が多い。実はこの音源もそうした１枚だった。小澤さんが３８歳ころの録音だが、中庸ながら気合充実、演奏・録音とも後年のサイトウ・キネンの音源に全く引けはとらない。アカデミー賞だけのことはあるように思われる。