初期CD
2020年 06月 19日
リマスターというと今は24ビットでデジタルマスターを作ってから、16ビットのCDに落とし直す。昔はアナログテープからダイレクトに16ビットだった。なぜデジタルマスターをつくるのか。それはいろいろいじる(加工する)ことができるからだと思う。しかし、アナログテープからダイレクト16ビットというのはその分素直で、そう悪いはずがない。昔のマスタリングは時期的にメリットもある。仮に1984年のマスタリングとすれば、テープは録音から30年しか経過していない。しかし、もし今マスタリングすれば、いかに機材はよくても、65年前のアナログテープからということになる。これは絶対に不利だ。初期CDでも思いのほか音が良いのはこうした理由からだろう。
たとえばOJCなんかはだいたい1988~1990年ころのマスタリングだが、今でも立派なものだ。これに対し、RVGはデジタルマスターをいじり倒したと言われている。OCJとRVGとなら、むしろOJCを選びたいというのが小生の本音である。クラシックもジャズも、小生は発売時期の古い中古CDを買い漁って音源を集めてきたが、これは結果的にかえって良かったと思っている。
by yoshisugimoto
| 2020-06-19 06:17
| オーディオ
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