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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ジンマンの第九

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ジンマンの録音が話題になっていたのは20年ほど前。すいぶん遅ればせながら初めて聴いた。極めて快速で軽い第九で唖然とさせられる。全体で60分かかっていない。CDの収録時間は第九全曲がカバーできるように74分?に決められたと聞いている。最終部のアラ・マルシアはまるで舞曲のようである。が、これも第九であることは間違いない。小生、魂が成仏するためには軽くなければと考えるので、軽い演奏のなかに真実があると思っている。「バイロイトの第九」のように汗臭く泥臭い感動を求めるなら、全然違うが、これはこれでこれで神々しさがある。今となっては「バイロイトの第九」はもういいよ、が小生の正直なところなので、一応大いに気に入った。ただ、第九は名演が目白押しなので、ベスト盤というほどでもない。

Symphony no 9 in D minor, Op. 125 "Choral" by Ludwig van Beethoven
Performer: Steve Davislim (Tenor), Birgit Remmert (Alto), Ruth Ziesak (Soprano),
Detlef Roth (Bass)
Conductor: David Zinman
Orchestra/Ensemble: Zurich Tonhalle Orchestra, Swiss Chamber Chorus
Period: Classical
Written: 1822-1824; Vienna, Austria
Date of Recording: 12/1998
Venue: Tonhalle, Zurich, Switzerland
Length: 58 Minutes 57 Secs.

なお、余白が長いので、4楽章アラ・マルシアの別バージョン(ゲネラル・パウゼ付き)が入っている。
Commented by 杉ちゃん at 2020-07-20 21:52
ジンマンはベートヴェンの交響曲全てを見直し、原典版として録音してますね。
その中身は、ザックリ言うと「作者からの訂正及び書き足しなどの補筆が、写譜
に十分伝わらず、曖昧模糊に写譜されたブライト版をジンマン自身が元譜を調べ
ベートヴェンが訂正・補筆したとおり復元のを原典版とした。」まあ、こう言う
ことですわ。第5番なんぞ、どちらが良いかは別として、ずいぶん感じが違いま
すね・・・(笑)
Commented by yoshisugimoto at 2020-07-27 21:55
そうそう、いい悪いの問題じゃないですね。
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by yoshisugimoto | 2020-06-07 11:22 | クラシック音楽CD | Comments(2)