ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ長調 K. Anh. 56/315fは、モーツァルトが作曲した未完の協奏曲。モーツァルトが作曲したのは第1楽章冒頭の部分のみ。「素晴らしいトルソー」と評価が高い作品。ウィルビーは、同曲作曲後に出版されたヴァイオリンソナタ第30番がこの曲のスケッチをもとに作曲されたと仮説を立て、第1楽章の補筆と共にソナタの第2・第3楽章をオーケストレーションした。現在では複数の録音がある。「ヴァイオリンとヴィオラ」の余白に入っているこの録音もその一つ。モーッアルトの作品として普通に楽しめる。我が家にも2種類の音源があることが先日判明した。