タイムドメインの「華」
2019年 05月 04日
振動板はわずか1インチ程度、決して音量は出せない。しかし、デモで聴いた「包丁でまな板の野菜を刻む音」に度胆を抜かれた。これぞ生の音。従来のスピーカーでは全く味わえない世界と言うしかない。JBLのオリンパスとは全く正反対の音なのだ。
中音以上の再生でこれに勝る装置はないと思える反面、低音は音質が低下し、生とは程遠い。音量を上げるとユニットが底打ちする。これからすると、我が家の装置の音はいかにも低音が肥大している。しかし、ピアノやコントラバス、グランカッサなど、発音体が大きいものはある程度ローブーストしないと家庭で楽器の大きさを再現することができない。妥協の産物なのだ。要は低音と音量をあきらめれば、このスピーカーだけでいけるが、なかなかそうも達観できないのが実情だ。しかし、レファレンスとして持っておきたい音なので、我が家でも導入の検討を開始した。
由井さんは特許を取って技術を独占するよりも、この技術をいかに普及させるかに関心があるようで、特許は取っていないと言われていた。特許を取っていなくても全世界レベルでファンが多い。いろいろなシンパがメーカーや代理店を立ち上げ、タイムドメイン以外にも何社も似たような商品を製造販売している。部外者にはどれがいいのかわからないのが実情だが、どの商品もそれなりの性能を持ち合わせてそうな感じがする。タイムドメイン本家の「華」は特に自信作のようだ。
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杉ちゃん
at 2019-05-04 21:36
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汲み取り式トイレの換気ダクトみたいや・・・と比喩された、オリジナルタイムドメイン
ですが、東急ハンズでデモを聴いた御仁は考えを改めたと思う。
3inchほどの振動板はコーンの分割振動から開放されほぼ生の音に近い。この音を聴いて
40年前に聴いた「イノウエSP」を思い出しました。
ですが、東急ハンズでデモを聴いた御仁は考えを改めたと思う。
3inchほどの振動板はコーンの分割振動から開放されほぼ生の音に近い。この音を聴いて
40年前に聴いた「イノウエSP」を思い出しました。
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yoshisugimoto at 2019-05-05 06:09
このサイズならちょいと遊べますね。
by yoshisugimoto
| 2019-05-04 09:40
| オーディオ
|
Comments(2)