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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ライナーのラストレコーディング

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小生が中学生のころライナーは廉価盤の指揮者だった。廉価盤といってもバルトークのオケコンとか、究極の名盤が手に入った。ただ画一的なジャケ装丁が感興を殺いだ。正規盤(下)と同じだと正規盤を買った人が納得できなかっただろう。だから「文庫本」に仕立てたというわけ。

廉価盤だった究極の名盤のひとつが、ライナーのラストレコーディング、ハイドンの101番と95番だ。1963年録音。名演にして名録音とされてきたが、個人的にはそれほどピンと来なかった。今聴いても、オケの低音は混濁しているように聴こえるし、ハイドンにしてはシンフォニックに過ぎる演奏のように聴こえる。しかし、当時は時間があったから繰り返しきいたものである。おかげで95番という比較的珍しい曲に親しむこととなった。

CDになって88番も加えて再発されている。ラストレコーディングということもあってライナー・ファンなら必携の1枚だが、なぜか今までリビング・ステレオでは出ていないようだ。

ハイドン
・交響曲第88番ト長調『V字』
 シカゴ交響楽団
 フリッツ・ライナー(指揮)
 録音:1960年2月(ステレオ)

・交響曲第95番ハ短調
 フリッツ・ライナー交響楽団
 フリッツ・ライナー(指揮)
 録音:1963年9月(ステレオ)

・交響曲第101番ニ長調『時計』
 フリッツ・ライナー交響楽団
 フリッツ・ライナー(指揮)
 録音:1963年9月(ステレオ)
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by yoshisugimoto | 2019-04-17 06:55 | クラシック音楽CD | Comments(0)