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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

フルレンジ+ローパス・フルレンジ

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昨年秋口からメインSPがメーカー製3ウェイからフルレンジ+ローパス・フルレンジに変わった。

オーディオを始めたころはメーカー製SP(ダイヤトーンDS251)だったが、これでFMの男性アナウンスを聴くと胴間声でがっかりしたものだった。テレビの内臓スピーカーより明らかに劣る。そのころ聴いた長岡さんのD7は鮮烈そのもの。能率も100dBと感度が極めて高く音離れが最高。以来バックロードホーン信者となる。

ところがある時、20㎝のバックロードホーンとメーカー製3ウェイと聴き比べると、どうしても中高音が聴き劣りする。ホーントゥイーターを使っても、ああいうシルキーは弦は出なかった。オーマンディのCBS録音が聴くに堪えないわけだ。

そこで、20世紀が終わるころにメーカー製3ウェイに回帰。アンプの駆動力も昔と比べて改善し、ネットワークを通ったウーファーの音でもそこそこ善戦できるようになった。しかし、昔のD7の音離れは忘れられなかった。

一昨年、F120Aを入手。このユニットは品位と音離れをバランスよく実現しているのだが、12㎝というスケールの小さな音に我慢できなかった。それでたまに鳴らす程度で来たのだが、いろいろあってローパスしたフルレンジ(FF165WK)を追加して鳴らすと十分スケール感のある音が出せることがわかった。またF120Aはケーブルをうまく選ぶと、ソナス・ファーベルに負けない弦の音を出すこともわかった。

そこで昨秋、またフルレンジに回帰した。今のスピーカーはD7ほどの音離れはないが、それでもネットワークを通らない感度のいい音だ。Youtubeの生録画を再生するとメーカー製3ウェイを明らかに凌駕する。加えて弦もたいへん高品位。HDDプレーヤーやSIC-MOSアンプを導入したことも効果あったと思う。

昔は16cmや20cmのフルレンジにツィーターを足したものだった。しかし、今は12cm以下の小口径フルレンジに16cmや20cmのフルレンジをウーファーとして足したほうがよい。中高音の品位は小口径フルレンジのほうが優れている。この場合、ツィーターは不要だ。ただし、小口径フルレンジをスルーで使うので、このやり方は広い部屋には向かない。6畳向き。点音源なので6畳では経験的に無類の強みを発揮する。

ネットワークのはいったウーファーの音はテレビの音には勝てない。だからどうする?がオーディオの根本的な選択になると思う。
Commented by 杉ちゃん at 2018-01-08 18:38 x
もう40年以上前の事ですが、東京の秋葉原で「イノウエ電気」言うメーカーが
10cm一発のスピーカーを聴いた事がある。その音たるや30cm3Wayなんぞ
足元にも及ばない凄い音が出てた記憶がある。10畳くらいの視聴室に朗々と鳴る音
に、どんな細工をしているのか箱をシゲシゲ調べた事がある。
箱ではなく、ユニットが超手の込んだと気付いたのは、イノウエ電気が市場から消えた
後だった。
Commented by yoshisugimoto at 2018-01-09 08:53
ちょいとッググってみました。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028992570

と言われても想像するしか(笑)
Commented by 杉ちゃん at 2018-01-10 10:45 x
ありがとうございます。
人それぞれに感じ方が違いますので、また、40年前の事ですから、ノスタルジーに誇張
された思いもありますね。
・・・・でも、もう一度聴いてみたい(笑)
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by yoshisugimoto | 2018-01-04 08:14 | オーディオ | Comments(3)