人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

アルバム性

アルバム性_b0109511_6482788.jpg
アルバム性_b0109511_6481789.jpg
アルバム性_b0109511_648661.jpg
LP時代、音源はすべてアルバムだった。アルバムとは特定のコンセプトによって構成された録音の集合で、それにジャケ・アートというラベルを貼って識別する。音楽を楽しくするのは、この「アルバム性」だ。単発のエアチェック音源は、よほど特別な思い入れがない限り、繰り返し聴こうとは思わない。俗に言う「愛聴盤」とは「アルバム性」によって生まれるものと思う。

CD時代はどうか。新規に録音された音源はすべてアルバムであるのはLP時代と変わらない。再発ものでもジャズはオリジナルジャケットを重視する。ボーナストラックがついたりするが、再発もアルバム性に拘っているわけだ。しかし、クラシック音楽の再発ものの多くはオリジナル・ジャケットが改変され、余白が少なくなるよう、経済性重視でカップリングされる。その最たるものがボックス・セットだ。あれはデータであってアルバムではない。

したがって、音楽を楽しく聴こうと思えば、データをアルバムに加工する必要がある。その昔、エアチェックしたカセットテープのラベルを丹精込めてつくったりしたものだが、あれはデータをアルバムにする作業だった。今は、リッピングデータの加工が必要な時代なのだ。

ソニーのHDDプレーヤーはジャケ・アートとして500ピクセル平方の写真を取り込める。そこで当方としては、リッピングデータをLPのオリジナルアルバムで分割し、できるだけサイズの大きいオリジナルなジャケ写真を添付している。

上の3枚はオリジナルジャケットの例だが、やっぱり「アルバム性」が音楽を楽しくする、こう確信しないわけにはいかない。長岡さんの外盤セレクションは見るだけで楽しかったが、それがこの「アルバム性」のなせるわざ。ボックスセットは積極的に加工して、あの時代に戻す必要がある。
名前
URL
削除用パスワード
by yoshisugimoto | 2017-09-18 06:48 | オーディオ | Comments(0)