シモン・ゴールドベルグ(ヴァイオリン) 山根美代子(ピアノ)
2017年 08月 25日
期待に反して、さすがの巨匠も音程は不安定で、技術はアマチュアなみになっている。老人にしてはなかなかという演奏だが、これはどうひいき目に見ても、価値を認めにくい。旬の大家の技巧がいかに高度なものであるか、思い知ることになった。あれはオリンピック選手みたいなものなのだ。
これに対して奥さんの山根美代子の伴奏はいい。これは録音で聴く他の奏者と比較しても全く遜色ない立派なものである。それにしても、ジャケの写真もいい。奥さんの美代子夫人も幸せそうだ。今後とも再発はないと思うが、記録としての価値はある。希少盤として私のように入手したい人はいるに違いない。
シモン・ゴールドベルグ(ヴァイオリン) 山根美代子(ピアノ) / ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番“スプリング”他
by yoshisugimoto
| 2017-08-25 20:21
| クラシック音楽CD
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