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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ハチャトリアンとウィーン・フィル

ハチャトリアンは1962年にウィーン・フィルに客演し、LP2枚を録音している。それがこれだ。
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CD1枚では以上をカバーしきれないし、2枚では余白を生じる。そこで、部分的に削ったり、他とカップリングしたりして発売されている。録音場所はソフィエンザール、プロデューサーはカルショーではなく、エリック・スミスである。
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さて、当時のウィーン・フィルはボスコフスキーの時代だが、そうそうロシア人指揮者の言うことなどきかなかったに違いない(笑)自分たちの流儀で演奏したと想像されるが、それも好結果をもたらしており、ハチャトリアンには珍しい「洗練」が聴かれる。またデッカの録音も優秀だ。結果、他のハチャトリアンの録音と一味違った好ましいできばえである。

一方、後年にハチャトリアンがソ連オケと録音したものは、土俗的爆演で、オケの音色も土俗的なら、メロディア録音も土俗的(笑)なので、美的感覚においてずいぶん劣るように感じる。ウィーン・フィルの演奏はやはりいい。
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by yoshisugimoto | 2016-10-01 16:11 | クラシック音楽CD | Comments(0)