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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

200V電源を導入

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中村製作所の絶縁トランス NSIT-1000plus はずっと100V仕様で使ってきたが、これは購入当時自分の部屋には200Vコンセントがなかっただけに過ぎない。エアコンはエアコン専用コンセントにつながっていて、子機なので100V仕様だった。購入当時、エアコン専用コンセントを200Vに改造して、絶縁トランスは200V仕様を入手すべきだったが、200Vでも100Vでも大差なかろう、と安易に考えてしまったわけである。

過日、同社のサイトを見ると、

「供給電圧を200Vにすると、屋内配線の導体断面積を2倍にした場合と同等の効果があり、屋内配線の抵抗分に起因する電源電圧変動や波形歪みを半減させられます。このため、再生音の瞬発力と量感が強化され、より開放的でスケール感のある音質が得られるようになります」

・・・とあった。知らんかった(泣)これはどうしても200Vを入れるしかない。

そこでエアコンのコンセントを200Vに改造することにした。オーディオをエアコンのコンセントから取って、エアコンは100Vコンセントから取ればいいわけだ。エアコンは子機だから大電流が流れるわけではない。

さて、200V電源だが、いろいろ調べてみたが、配電盤内の親ブレーカーから子ブレーカーに黒・白で来ている配線を黒・赤にすればいいだけのようである。もちろん壁コンセントと電源ケーブルプラグを200Vに変更する必要がある。壁コンセントはパナソニックのWN1932、プラグはWF5324を使う。さすがに量産されているだけあって安い。両方ともホームセンターで数百円で手に入る。住居の電気工事を終えてから、トランスを改造に出した。4日ほどで戻ってきた。
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電源電圧が2倍になっただけで、低音は軽くハイスピードになり、変化の大きさに戸惑った。FEシリーズがΣタイプになった感じである。HiFiとしては間違いなく改善している。しかし、私の好みからすると再生音は少々明る過ぎる感じなので、ケーブルを使って調整した。バランスは同傾向でも、音のエネルギー感は以前と異なる。やはり200Vのほうがホンモノだ。

なお、先達のご指摘によると、ケーブルによる電力損失はケーブルの抵抗×電流の2乗だから、電圧を2倍にして電流を1/2にすれば電力損失は1/4になる。 100V電源を200V電源にすれば電力損失は1/4となり、それはケーブルの導体断面積を4倍にしたことと等価で、2倍ではない、ということである。二乗で効くということだ。
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by yoshisugimoto | 2016-05-14 12:18 | オーディオ | Comments(0)