長岡派とは
2016年 04月 23日


長岡さん存命のころは、同氏の筆力によって洗脳された信者のことをいう。実は小生もそのひとりだった。さて、長岡さんが物故されて十数年、現在でも長岡派は少ないながらいる。
私見であるが、現在の長岡派とは、ひとことで言って分割振動に寛容である人々のことだろう。分割振動がないことよりは、ネットワークを通らない鮮度とか、Dレンジを重視する、そういった嗜好の持ち主であるはずだ。でないと、フルレンジ・プラス・トゥイーターの構成では厳しい。
ところが、クラシック音楽を聴く小生としては、分割振動は少なくとも、クラシックの弦では願い下げだ。聴き疲れするしうるさいので、とても長時間聴いていられない。
ところがそんな小生でも、ジャズ・フュージョンといったソースでは、長岡派に回帰する。3ウェイでは物足りない。分割振動しても、ネットワークを通らない鮮度とか、Dレンジを好ましく思う。ちなみにSPの復刻といった音源もフルレンジで問題がない。もともとLo-Fiだからだろう。
そう考えるとスピーカーは2種類欲しい。どちらかを選べといわれると、今では迷いなく3ウェイである。とはいえ、スピーカーも人と同じで、優劣だけでは論じられない、持ち味というのが大きいのである。


それでしたら分割振動しないユニットをネットワークを使わないで組めばよいかと。その考え方でソニーのAPMスピーカーをチャンネルデバイダーでマルチアンプにしていた事があります。(APMは分割振動が少ないです)
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ま、せっかくF120Aが手に入ったので、今のところこれでいいですね♪

長岡氏は戦時中を生きられた世代らしく、捨てるのが嫌いというのが主義だったと思います。出てきたエネルギーをどこかでロスさせて消してしまうのは勿体無い、全て利用したい、という考えが氏の作品の多くに見られます。
ネットワークの信号ロスを嫌い、重いコーン紙の微小信号への反応の鈍さを嫌い、吸音材のエネルギー吸収を嫌い、・・・
となるとどうしても軽いコーン紙で能率の良いユニットを多用することになります。軽いコーン紙は分割振動が宿命的ですが、分割振動はピストニックモーションに比べてエネルギー効率が高いのでそれも許すというのが長岡氏の考えだったのでしょう。
時に実験的にロスを増やしてソフトタッチの音を出すものも作ったりされていましたが、長岡流というとやはり高能率、ハードでシャープで切れが良く、Dレンジ極大、Fレンジ広大というのが典型的だったと思います。
ネットワークの信号ロスを嫌い、重いコーン紙の微小信号への反応の鈍さを嫌い、吸音材のエネルギー吸収を嫌い、・・・
となるとどうしても軽いコーン紙で能率の良いユニットを多用することになります。軽いコーン紙は分割振動が宿命的ですが、分割振動はピストニックモーションに比べてエネルギー効率が高いのでそれも許すというのが長岡氏の考えだったのでしょう。
時に実験的にロスを増やしてソフトタッチの音を出すものも作ったりされていましたが、長岡流というとやはり高能率、ハードでシャープで切れが良く、Dレンジ極大、Fレンジ広大というのが典型的だったと思います。
売却したELACのBS243LTDは、高剛性メタルコーン、高剛性エンクロージャー、高品位空芯コイル、高品位ハイルドライバーユニット、全体的に低能率、と長岡SPの逆をいくものでした。音は正確でその意味では教科書的でしたが、音に伸び・ふくよかさ・和み感が足りませんでした。トータルでいい音にするのは「ほど」が大切なようです。

奇しくも我が愛機Matrix802のミッドの大きさもW21×D20×H19でした。
口径13cmでは皆同じような寸法になるんですね~。
試しに、ベース(ウーファー)を切り離して、2Wayで鳴らしたところ、スカーッとした
抜けの良い音でした。ほらよく言うでしょう「シングルに始まりシングルで終わる」・・と
ありゃ、違ったかな「ロクハンに始まりロクハンで終わる」・・・いずれもシングルには違
いないです。
口径13cmでは皆同じような寸法になるんですね~。
試しに、ベース(ウーファー)を切り離して、2Wayで鳴らしたところ、スカーッとした
抜けの良い音でした。ほらよく言うでしょう「シングルに始まりシングルで終わる」・・と
ありゃ、違ったかな「ロクハンに始まりロクハンで終わる」・・・いずれもシングルには違
いないです。
なるほど、どうやらその大きさで、12cmユニットの実力はすべて引き出せるようですね。それから後の低音不足はウーファーで補えばいいということですね。
by yoshisugimoto
| 2016-04-23 10:59
| オーディオ
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Comments(6)