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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

オーマンディのシベ2

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高校生のときに初めて買ったシベリウスのLPがコレである。いかにもCBSソニーらしくキンキラの音だった。CDはもっと良くなっているかも、と期待して買ってみた。
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シベ2は1957年録音、シベ7は1960年録音である。

結論から書くと、オーマンディのCBS録音は、ステレオ初期はあまり良くない。同時期のEMIやDECCAに比べて明らかに落ちる。しかし、60年代半ばからは良くなる。オーマンディのCBS録音はさんざん買ったが、どうも例外はなさそうだ。リマスターしても基本的には解決しないだろう。

オーマンディは70年代にはRCAに移る。RCAはステレオ初期のリビング・ステレオでは他のレーベルに圧倒的な差をつけていた。が、70年代のRCAは他レーベルに比べて良いというほどでもない。オーマンディは録音量は大したものだが、質には恵まれなかった指揮者である。しかし、少数の例外はある。

オーマンディがもし仮にDGみたいな音で録音できていたら、キンキラ感は後退していて、もっと評価は高かったに違いない。
Commented by らいらいけん at 2015-11-26 05:51 x
オーマンディは68年にRCAに移籍し、初っ端にテレマン協奏曲集を出します。これは演奏録音とも実に素晴らしい。しかし、そこまででした。次々出てくる新譜がどれも前作の勢いが無い。やはりオーマンディはCBS時代が華だったと思います。

古いCBSのオーマンディは、高音がナローレンジなスピーカーと相性が良いです。アルテックのA5みたいな、10000から上がストンと無くなるような周波数特性のスピーカーで鳴らすと、あの元気の良さはそのままに、実に太く柔らかい艶やかな響きになります。当時のCBSはおそらくこういうスピーカーを使って録音の音作りをしていたのではないでしょうか。
Commented by yoshisugimoto at 2015-11-26 07:40
なるほどそうなんですね。そのあたり、F特をいじってでもいいからリマスターして欲しいと思います。我が家のスピーカーは高音がおとなしくなんとか無難には鳴りますが、満足できる録音は少ないです。
Commented by らいらいけん at 2015-11-26 11:09 x
オーマンディ/フィラデルフィアともうひとつ、ブレーズ/クリーブランドも素晴らしい演奏が多いのに、現在は評価されなくなってしまっている。同様のCBS被害者です。

ソニーなんかにリマスターを期待しても無理ですから、私は自分でCDをリッピングして好きにイコライジングしてます。10000Hzくらいから上の周波数を6〜12dB/octで切ってやると、ノイズ成分が音像よりやや後ろに定位するようになります。そうなればノイズも毒ではなく心地良い調味料になる。広いコンサートホールの響きに似てくる。これがおそらく当時のコロンビアが求めていた音に違いないと思います。

当時のコロンビアが、うるさい、やかましい、不快な音を目指していたはずが無いですからね。
Commented by yoshisugimoto at 2015-11-26 11:31
なるほど、そんな手があるのですね。セル/クリーブランドも被害の代表格でしょう。私は電源ケーブル・スピーカーケーブルをすべて極太にして迷走電流活用で低音を持ち上げ、相対的に逃げています。CBSも最近のCDのリマスターはマシなものが多いと思っています。一方ユニバーサルのデッカ音源ではものによって最近のCDのリマスターが良くないと感じることがあります。
Commented by 如月 at 2015-11-26 15:26 x
セル/クリーブランドは、一時期出ていたシングルレイヤーのSACDは、とてもまともです。元のレコードと比べても、許容範囲の編集です。ただし、もうほとんどが廃盤で手に入らないでしょう。
Commented by yoshisugimoto at 2015-11-26 18:11
SACDですか~。拙宅では根本的にかからないので・・・。ただセル/クリーブランドのCDのリマスターも最近は結構いいように思います。
Commented by 杉ちゃん at 2016-01-02 11:47 x
シベFanの杉ちゃんとしては、大方の第2はゲットしておりますが
やはり、最初にFMで聴いたセル/クリーブランド(LiveRec)でしょうか、長い間リリースされなかったのですが、後年Sonyから「ライブ イン東京1970」としてリリースされた音は、FM放送での音そのものでした。(笑)
Commented by yoshisugimoto at 2016-01-02 18:06
あけましておめでとうございます。やっぱりあの録音が一番ですね。
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by yoshisugimoto | 2015-11-25 17:47 | クラシック音楽CD | Comments(8)