パロ・コンゴ Sabu
2015年 11月 02日
ブルーノート・レーベルの1500番台だが、そのサウンドはジャズに非ず。純粋なアフロ・キューバン・ミュージックである。明らかにブルーノート離れしているそのサウンドはラテン音楽になじみのない筆者にとっては田舎臭さ満点。決っして万人向けの作品とは言えないが、こんなのが一枚あってもいい。トロピカルな味わいで、相当に暑苦しいので冬季むけ。1957年の録音で、明瞭に分離するステレオ。この事実だけでも買いだ。レンタル落ちをお安く入手。
コンガを叩いているのがサブ・マルティネスだが、その向こうにいるサングラスの人がキューバ音楽の巨人、アルセニオ・ロドリゲス。1911 年生まれ。子供の頃から、パーカッションやトレスギターに親しむも、7 歳の時に馬に顔を蹴られ充分な手当てを受けられず失明。その後音楽に打ち込み、13 歳でハバナに出てトレスギター奏者として働きはじめ、自身のバンドを結成し大活躍するのが 1940 年代。ハバナの数あるダンス・バンドの頂点に上り詰めたという伝説的人物。

1. エル・クンバンチェロ
2. ビリュンバ・パロ・コンゴ
3. チェフリート・プレーナ
4. アサバチェ
5. シンバ
6. 素晴らしき幻想 (南京豆売り)
7. エレグアに捧ぐ
8. 歌うあばずれ女
by yoshisugimoto
| 2015-11-02 08:14
| ジャズ
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