テクニクスの復活
2015年 01月 19日
パナソニックはテクニクス・ブランドを昨年秋ごろ復活させたらしい。というと10年ほど前のダイヤトーンを思い出すが、もっと本格的なようだ。現在発表されている製品は押しなべて高価だ。
しかし、事業として帳尻を合わせるのは、そう簡単なことではないはずだ。日本の弱電業界はどう考えても劣勢が時代の流れである。基本的に軽薄短小は新興国産業なのだ。円安でこの趨勢に少しは歯止めのかかったのが現状である。
白物家電がコモディティというのはその通りだが、高性能・低価格だけでは顧客にアピールしない。やはりオーディオ機器のような夢を持った看板製品群が対外的にも内部的にも必要、と経営側も判断したのではなかろうか。
たとえば、スピーカーはフラグシップのSB-R1が134万8,000円(1本)で、普及機のSB-C700が15万8,000円(ペア)である。平面同軸ユニットは共通のようだ。メインシステムのスピーカーを入れ替えるとなると、相当な覚悟が要る。しかし、SB-C700は面白そうで、サブスピーカーとして所有してみたい気がする。受注生産だが、価格的にも買いやすい。能率は85dBと低い。個人的に白はちょっと抵抗がある。
三菱グループは重電部門があり、こちらは世界に冠たる競争力を持っているので、オーディオはお飾りでもいい。しかし、パナソニックはそうはいかない。今後どうなるかはわからないが、日本のブランドとして何とか健闘して欲しいものである。
by yoshisugimoto
| 2015-01-19 10:12
| オーディオ
|
Comments(0)