オーディオ小僧の食いのこし (AUDIO BASIC MOOK21)
2015年 01月 10日


著者の牧野良幸さんと私は同学年のようだ。
70年代ごろにオーディオに首を突っ込んだ人にとっては本書は「ウン、ウン、そうだ、そうだ。」などとうなずきながら本書を読めるはずである。私は、FMステーションは買ったことがないが、週刊FMかFMファンかFMレコパルを代わる代わる購読していた。同じような時代を似たようなことをして過ごしていたのである。発売日にFM誌を買って、エアチェックしたい番組と曲に赤線を引き、演奏時間の合計を計算していた。カセットテープもメタルテープは使ったことがなかったが、音源のこだわりに応じて、安物から高級品までいろんな銘柄を使い分けていた。最後に、手作りカセットラベルを作って出来上がり。当時、何百万人の青少年たちはこれをやっていたのである。
その他、防音室をつくるエピソードは微笑ましく、笑ってしまう。この人の装置のグレードは私と大差なく、一般向け中級機といったところである。しかし、映画ソフトをサラウンドで再生したり、SACDソフトを集めたりされており、私よりもはるかにお金を使っていると思う。
オーディオ好きにとって気軽に読めて楽しい本である。私としては珍しく購入したが、図書館でも借りられる。
by yoshisugimoto
| 2015-01-10 09:07
| オーディオ
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