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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

300B

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有名な直熱ST管300Bは今はアマゾンで買える。このページを検索して驚いた。今はそういう時代なのだ。

いささか旧聞に属するが、そんななかで高槻電器工業が国産の300Bを開発、販売しているようだ。真空管が桐箱入りというのはちょっと違和感がある。でも価格を見ればうなずける。高槻電器工業の真空管をつかったウエスギアンプU-BROS-300(標準価格 529,200円)も発売されている。シャーシーとトランスの色合いは見ても惚れ惚れする。
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中国でもプスバンというブランドがあるらしい。プスバンを装着したトライオードの製品TRX-P3M-WE300B(実売価格 174,670円)もある。
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300Bをお使いの方は何かと悩ましいのではと拝察申し上げる。

私は2009年の1月まではマッキントッシュのMA2275を使っていた。あまりに故障が多くて、ソリッドステートアンプに交換してもらったが、結論はロシア球は工業製品の基準を満たしていない粗悪品、ということである。ロシア球を使うかぎり、オーディオアンプも工業製品とは呼ぶに値しない仇花である。MA2275で懲りた。

それでもこうした写真をみると、300Bも一度は使ってみたい気もする。とにかくオーディオ真空管は粗悪品と工芸品の差があまりにも大きい。そう考えると結局、真空管は工芸品と言うしかない。つまり、真空管アンプも工芸品である。

日本人としては、国産の300Bは喜びたい。しかし、ドケチの私としては、真空管アンプを使ったら日割りで何円、などと計算したくなる気持ちに駆られる。私はやっぱりアンプは終日つけっぱなしの工業製品愛用者なのである。そうした人は真空管アンプを使う資格がないとも言えよう。

個人的にはロームのSICMOS-FETの更なる発展に期待したい。
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by yoshisugimoto | 2015-01-02 14:29 | オーディオ | Comments(0)