2階席最前列中央
2014年 10月 05日

実は私は2階席最前列中央のチケットを持っている。電話のリダイヤル機能を駆使して、申し込み時に一番乗りを果たしたからである。もう3年ほど味を占めてやっている。2階席最前列中央は皇族の席である。といって他のS席(下図緑色)と値段が違うわけでもない。
2階席最前列中央は前に人の頭のようにさえぎるものがなく、音がのびのびと抜ける。また2階席はオーケストラ全体に見通しがきく。1階席なら奥まった木管楽器は弦楽器に阻まれて吹いているかどうか見えない。曲の組立を味わう上で、管楽器奏者の挙動を漏れなく見れるのはメリットが大きいのだ。オケ鑑賞は席で決まる。とくにシンフォニー・ホールはそうである、と個人的に思っている。
昨日聴いたシベ2は以前このブログでも書いたことがあるが、たいへん聴き栄えのする曲だ。最終曲に据えられるのでたいてい盛り上がる。繊細な木管、咆哮する金管を堪能できた。我が家のオーディオはいい線行っているが、やはり2階席最前列中央で聴く生オケにはかなわない。

・・・佐藤はシベリウスでは管楽器を増員して、木管はクラリネットを除いて3管、金管もそれぞれ1本ずつ追加していたが、これによって終楽章など輝かしいクライマックスを築いていたが、大阪響の場合は弦のプルトがやや少なめなため、全体のバランス上管楽器が優位になり、いささか騒々しく感じられたのも事実。さらに管楽器と弦楽器が、それぞれ独立したパートのように、アンサンブルを展開したため、各声部がブレンドすることなく、柔らかさや音の奥行きが、十分表現出来ていなかったようにも思われた。彼の指揮ぶりはかなりユニークなもので、指揮棒を持たぬいわゆるストコフスキー・スタイルだったが、グリークの「アニトラの踊り」の終結部など、大阪響との意思の疎通を欠いたところもみられた。しかしこのかなり癖の強い佐藤の棒に、オーケストラは柔軟に追従していたのは褒められていいだろう。(10月4日・ザ・シンフォニーホール)
(C)出谷 啓
毎回参考程度には目を通している。今回、「全体のバランス上管楽器が優位になり、いささか騒々しく感じられたのも事実」とあるが、2階席最前列中央はそんなことなかったよ。どの席で聴かれたのだろうか。

はじめまして。「2階最前列 中央」は招待席で一般人は買えないと思っていました。この会員席は、ウィーンフィル定期会員席レベルのお宝と思います。
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はじめまして。今は「2階最前列 中央」に特に興味はありません。でも一度経験されるのもよろしいかと。
by yoshisugimoto
| 2014-10-05 09:22
| クラシック音楽CD
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Comments(2)