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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

プリアンプは不要か

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これまで私はプリメイン党だった。たかだかラインアンプをセパレートにするなんて馬鹿馬鹿しいと思っていたわけである。

しかし、別の考え方もできる。最近のDACにはラインアンプとボリュームを内蔵したものが結構ある。ヘッドフォンアンプも兼ねているのである。音量調節のリモコンもついている。ならば、パワーアンプだけでもいいわけだ。

ただし、DACとパワーアンプだけだとトーン・コントロールが一切使えない。アンプ・フラットでバランスが取れていることが条件となる。要はケーブルやセッティングだけでバランスが取れている必要があるわけだ。

もし、アンプフラットでバランスが取れているのなら、プリアンプは要らない。DACとパワーアンプだけでシンプルに構成したほうが鮮度が高いと思う。

しかし、実際はトーン・コントロールが欲しい局面も多い。ケーブルやセッティングで試行錯誤しているうちは無理してアンプフラットで聴いても楽しくない。

我が家は、DACとプリメインの構成からDACとパワーアンプの構成に変わった。これはプリメインを使っていたころにケーブルを何度も取り替えて、アンプフラットでバランスが取れるように追い込んだからである。低音がもっとも分厚く、高音がもっともおとなしいケーブルの組合せになっている。ケーブルだけでラウドネスは入っているような感じが出る。何と5年以上かかっているが、トーンコントロールは全く不要である。

しかし、不可解なのは、市場にはトーンコントロールも何もない単なるラインアンプのプリアンプが氾濫していることだ。ケーブルだけで音質をケアするのはそう簡単なことではないはずだ。少なからぬマニアは、シンプルイズベストと信じこんでいて、実際はやせ我慢してフラットで聴いているに違いないと思っている。
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by yoshisugimoto | 2014-09-29 23:13 | オーディオ | Comments(0)