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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ザ・ソナス・ファベール

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ザ・ソナス・ファベールは希望小売価格2300万円、30セット限定の超弩級のSPシステムということである。まさにスピーカーのロールスロイスというところであろう。脚部を含めると大人の身長ぐらいある。奥行きもすごいし、重量もすごい。300kgもある。しかも後面にも音を出す音場型である。ネットでたまたま見つけた。

たまにメーカーがこういう企画をぶち上げて、大金持ちが買うというのはいいと思う。私は部外者だからあれこれ言う立場にはないが、強いて言わせてもらえば・・・

後面SPとサブ・ウーファーを1つの筐体に入れているから巨大化しているが、分割したほうが何かと扱いやすいのではないかと思う。しかし、分割すると2300万では売れないだろう、それに250Hz以上はコーン型ミッドレンジ1個にドーム型TWが1個で、そこいらのSPと変わらない・・・などとケチをつけるのは簡単だ。しかし、それはこの記事の意図するところではない。

30セットは完売したのだろうか。しかし完売してもしなくても、要は、ソナス・ファベールというブランドが今はそれだけのパワーを持っているということで、それは大したものだと思う。ブランド力を誇示するバロメーターとして、決して悪い企画ではなかったに違いない。

開発費といっても、いままで蓄積したノーハウが生かせるはずだし、開発機の製造原価も知れているはずだ。受注生産に違いないから、在庫リスクもない。技術者としては、サイズ・金額度外視で最高のスピーカーを作れ、と言われたら、プライドをかけて頑張るだろう。匠のワザというソフトが形になったということだ。

このSPの使いこなしは難しいと思う。部屋も選ぶし、成金趣味を払拭して、このSPに相応しいだけの真価を発揮させるには、高度のオーディオ・センスが必要なはずだ。ちょいとつないだだけではとても真価を発揮するところまでは行かないと思う。

インピーダンス4Ω
クロスオーバー周波数フロントシステム3200Hz・250Hz・80Hz
リアシステム2500Hz
カットオフ周波数フロント・システムは全帯域を再生します。
リア・システムは150Hz以上の帯域のみを再生します。
サブ・ウーファーは80Hz以下の帯域のみを再生します。
重量305kg
外形寸法幅525mm(キャビネットのみ)・747mm(脚部含む)
高さ1588mm(キャビネットのみ)・1713mm(脚部含む)
奥行782mm(キャビネットのみ)・751mm(脚部のみ)
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by yoshisugimoto | 2014-08-17 17:56 | オーディオ | Comments(0)