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クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

死の島 (ラフマニノフ)

リストやサン・サーンスの『死の舞踏』のほかに、ラフマニノフに『死の島』という交響詩があったのを思い出した。CDは我が家にもあったように思う。ということで、探してみると2つ出てきた。20分くらいの作品なのでいずれにせよ何かの曲の余白にはいることになる。
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たまたま20世紀の名指揮者のシリーズでダブってはいっており、クーセヴィツキーが45年、アンセルメは54年の録音と古い。両方聴いてみたが、あまり印象に残る曲ではないが、例の「怒りの日」の音階は出てくる。

『死の島』(しのしま、Toteninsel )作品29は、セルゲイ・ラフマニノフが1909年に作曲した交響詩。スイスの画家アルノルト・ベックリンの同名の油彩画に基づく標題音楽であるが、作曲当時のラフマニノフは原画を知らず、マックス・クリンガーの「死の島(ベックリンの原画による)」というモノクロの銅版画から霊感を得た。後に原画を見る機会を得て、予想していたより明るい色調に衝撃を受け、「これを見ていたらあの曲は書かなかっただろう」と述懐したという。3/4拍子の中間部を除いて、一貫した5/8拍子の繰り返しにより、不安にうねる波と舟の漕ぎ手の動きが描写されている。コーダでは死を示唆して、他の作品でもラフマニノフが好んでしたように、グレゴリオ聖歌《怒りの日》が引用されている。http://ja.wikipedia.org/wiki/死の島_ (ラフマニノフ)より

ということで死の島の絵をさがしてみた。これだ。
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「島全体が墓地となっている孤島」「その島に、死体を乗せたらしき小舟が向かっていく」「小舟には、人型に見える白い棺桶が立像のように乗せられ、手前の漕ぎ手は亡霊のように暈されている」というのがこの絵の表現するところなのだそうだ。こうしたことがわかっていないと、曲趣は味わいきれないに違いない。また聴きなおすとしよう。
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by yoshisugimoto | 2014-07-08 07:59 | クラシック音楽CD | Comments(0)