クレンペラーの「復活」
2014年 05月 10日


クレンペラーの「復活」は遺された録音が多いが、そのなかでコンセルトヘボウとの録音は初期のものになる。クレンペラーらしからぬ爆演である。クレンペラーの晩年の録音はいずれも遅いテンポで細部を客観的に描き出す、あの独得の芸風であるが、この演奏は速いテンポで一気に駆け抜ける感じ。といってシェルヘンみたいな変なクセは感じない。クレンペラーとしては過渡期の表現になるのだろうか。
録音は版権切れでいろいろなレーベルから出ている、本家デッカ、アルヒペル、ギルド、アウラなどである。全部聴いたわけではないが、個人的には買うならアウラである。ここの復刻は前にも書いたがセンスがいい。これがアマゾンの中古で送込み400円しない激安だった。
実際に聴いてみると音質はアセテート原盤とかで、それほどよくはない。しかし、十分演奏は楽しめる。
by yoshisugimoto
| 2014-05-10 08:07
| クラシック音楽CD
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