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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

ビクター Hi-Fiステレオ・エレクトローラSPE-8200

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記憶が正しければ、これを親から買い与えてもらったのが、1967年のことだった。スピード・コントローラー付で回転数は自由に調整できたが、逆に言うと、正確な33 1/3回転がどの位置かは明示されていない。聴感で調整するしかなく、ずいぶんいい加減だった。今から思えばかなり異なるピッチで再生して、音楽そのものが正しく再生できていなかった。TVでN響の運命(指揮はマルケヴィッチだったと思う)を聴いて、ふだん聴いてるのと違う!と思ったものだった。
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なかは双極真空管の6BM8が使われていたと記憶する。スピーカーに出力トランスがついているのはさすがに真空管式だ。
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ふたをすればちょっとした隙間に収納可能。当時はレコードをかけるときは、装置を引っ張り出してきたものだった。

極めて原始的な機械だが、合理的にコストダウンした設計で、さすが日本である。この機種は結構なベストセラーかつロングセラーであったとのことである。カセットレコーダーが普及するのは70年に入ってからだ。

とはいえ、もうこの時期にはステレオサウンドは創刊されていたし、五味さんはオートグラフを使っていた。ハイエンドとローエンドの開きはたいへん大きかったということになる。
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by yoshisugimoto | 2014-01-31 21:04 | オーディオ | Comments(0)