アイヴスの交響曲

アイヴスの交響曲3・4番。３番はアイヴスが初めて認められた作品ということで、調性もあって明るい。4番は複雑で混沌としていて、指揮者も２名要るとかいう難曲である。しかし、アイヴスは基本的にネアカな音楽に聴こえるので、私には聴きやすい。たとえばシュニトケみたいなネクラな音楽は基本的に苦手なのである。

この録音は1968年収録で、今の音ではない。やや厚みに欠けるきらいもある。しかし、それにしてはよく入っている。指揮者のファーバーマンは作曲家・打楽器奏者でもある指揮者で、有名ではない曲ばかり録音する人らしい。オケからしてイギリスで録音したものと思われるが、ヴァンガード・レーベルでニュー・フィルハーモニア管弦楽団は珍しい。

中古ＣＤを340円で入手したが、曲といい、録音といい、掘り出し物である。ただし、ジャケデザインはチープだ。

Ives: Symphonies Nos. 3 & 4, Circus Band March, Set for Theatre Orchestra
Charles Ives (Composer), Harold Farberman (Conductor), New Philharmonia Orchestra (Orchestra)