スピーカーエナコムはプロの技?
2013年 11月 22日
今から十数年前に買ったスピーカーエナコム。一時期つないでいたが、ぱっと聞きではあまり劇的な効果はなく、スピーカーケーブルにY端をつけた時にお蔵入りしていた。リンギングがなくなるということだが、素子がブラックボックスでよくわからない。
今回、ふと目についたので、バナナプラグをつけて、SP端子に挿入してみた。瞬時にはそう効果がわからない。ジャズがソースなら特に必要ないと思う。
しかし、しばらく使っていると、高域がなめらかに甘くなっているのに気づく。トランジスターアンプ特有のアクが抜けて、管級アンプに擬似的に近づく感じがある。功罪相半ばする感じだが、クラシック音楽には好ましいので、使用を再開した。当方はメインの音源はやはりクラシックなのである。
■スピーカーエナコムは10.2MHzに効く
エナコムのサイトを見ると、 スピーカー用では、オシロスコープの波形がこんなに変わる、という写真を載せている。解説では「10.2MHzのインピーダンスが、0.98オームに下がるので アンプに負担が掛かって悪影響が出るディップが解消する」のだそうだ。しかし、これはラジオ周波数(短波)である。オーディオはkHzまでの世界だ。
ブラックボックスである以上、ネットワークの動作に影響を与えている可能性もあるがなんとも言えない。リンギングがなくなるというのだが、これは当たっている。
結局、オカルト商品と言うしかないのだが、スピーカーマトリクスで、サラウンドSPを繋ぐことを思えば、そう受け入れられないというほどでもない。聴感上プラスに働いているなら使えばいいのだ。案外オーディオを知り尽くした人物の「プロの技」的商品なのかもしれない。
by yoshisugimoto
| 2013-11-22 12:54
| オーディオ
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