バンデンハルのピンケーブル
2013年 10月 24日

クラシック音楽を聴く立場から大雑把に言うと、直接音主体の狭い部屋には甘い音のケーブルが合い、間接音が多くなる広い部屋には解像度の高いケーブルが合う(もちろん装置にもよる、という条件がつくが、市販のオーディオ機器でそんなにクセの強い音が出ることは考えられない)。
当方は狭い部屋なので、甘い音のケーブルが合う。しかし甘い音のケーブルは多くない。甘い音は店頭効果が良くないし、ジャズファンなんかは敬遠する。そこで工業用ケーブルを使ったり、SPケーブルをインターコネクト用に流用して自作したりするわけだ。
写真のケーブルはバンデンハルのM.C.D102MK3/1.0mで、ヤフオクで1500円で落札した。バンデンハルは今はエソテリックが扱っており値段は高いが、以前はローコスト・ケーブルの代表だった。タンノイが線材として使っていることは有名である。このケーブルは安かった時代に、切売りで売られていたのではないかと想像する。出回っている中古品のピンプラグがまちまちだからだ。
中古では3000円程度で売られており、「芯の柔らかいクラシック愛好家におすすめしたいサウンド」とある。これはおそらくその通りだと思う。我が家の装置にもたいへんよく合う。一聴、当たりだと感じた。
我が家では高解像度ケーブルは合わない。しかも、高解像度ケーブルは高い。つまり、高いケーブルは良くない、という状況に相成る。そんな私にはどんぴしゃの出物だった。入手できてご機嫌である。
by yoshisugimoto
| 2013-10-24 06:53
| オーディオ
|
Comments(0)