シンフォニア・ダ・レクイエム
2012年 01月 06日
もともとはチェロ協奏曲を、と思って入手したCD。LPでも持っているが買いなおしである。CDのジャケ写真がけっこうそそる。ロストロさんと、ブリテン・ピアーズのカップル?である。
チェロ協奏曲と思っていたが、実はチェロ交響曲というのだそうだ。それはさておき、2曲目に収録されていた、シンフォニア・ダ・レクイエムにたまげてしまった。個人的に昔は戦争交響曲と混同していたが、こちらは鎮魂交響曲と訳されていたこともあったようだ。
レクイエムと言っても歌は一切ない。3楽章の交響曲である。「日本政府の依嘱により、皇紀2600年奉祝曲として作曲されたが、宗教的な理由や、皇室に対する非難を含むものと見なされたために、日本政府より却下された」といういわくつきの作品で、その意味ではわが国とのえにしも深いのである。
印象的なのは2楽章で、高速で疾駆する感じ。超難曲ではなかろうか。このころのデッカは音もいい。
Britten: Cello Symphony, op. 68; Sinfonia da Requiem, op. 20; Cantata misericordium, op. 69
Benjamin Britten (Artist), Mstislav Rostropovich (Artist), Peter Pears (Artist)
by yoshisugimoto
| 2012-01-06 12:45
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