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by yoshisugimoto
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トランジスターアンプは音楽性で真空管アンプに勝てるか

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逸品館のHPから引用させていただく。
http://www.ippinkan.com/triode_trv-a300se.htm


真空管アンプとトランジスターアンプの違いについて

CDの音を増幅してスピーカーを鳴らすという機能において、真空管アンプとトランジスターアンプにはまったく違いはない。音質的にも、違いがあるようできちんと作れば、そんなに大きな差異は生じない。目差すいい音に変わりはないのだから。では、一体どこが違うのだろう?

技術的には、ダンピングファクターと周波数特性がまったく異なって、この二つの特性の優秀さでは真空管アンプはトランジスターアンプの足元にも及ばない。

真空管アンプは、20Hz以下の低域大信号を歪みなく再現できないが、トランジスターアンプはほぼDC(0Hz)領域まで低歪みで再生する。高域も真空管アンプは、30k~50kHz程度が限界だが、トランジスターアンプなら、100kHzを遙かに超える領域まで(スピーカーが対応すればの話だが)再現しうる。

これが、周波数特性の大きな差。

ダンピングファクターとは、ウーファーを制動(止める)力のことで、トランジスターアンプは、ウーファーを動かして素早く制動し止めることが出来る。対して真空管アンプは、ウーファーを制動する力が弱いから、B&Wのように思いコーン紙を使ったスピーカーとは電気的に相性が悪い。つまり、どう考えても技術的には真空管アンプは、トランジスターアンプにはまったく敵わない。

では、そんな真空管アンプの長所とは?

まず、トランジスターアンプで発生する「歪み」は音を硬くしやすいが、真空管アンプで発生する「歪み」は、正反対で音質を柔らかくしたり、瑞々しくしたりすることがある。また真空管アンプには、特有のエコー感が不可避だから、これらの「歪み」を逆に上手く利用すれば、デジタルの刺々しさや硬さを相殺することが可能だ。真空管アンプならトランジスターアンプよりも「耳に優しい音」を作りやすいのだ。それが、オーディオマニア、音楽ファンが真空管アンプを好む最大の理由かもしれない。


目下ソリッド・ステートのMA7000と格闘中である。このアンプはF1とまではいかないが、アウトバーン仕様車のような駆動力を持ち合わせている。この点は真空管のMA2275を明らかに凌ぐ。しかし、だからと言って音楽が快く鳴るわけではない。

以前使っていたMA2275は使うケーブルも吟味した結果、今もって忘れがたいサウンドだった。省みるに、結局ひずみをうまく利用した上で、ケーブルなどのアクセサリーで積極的に音をつくっていたわけだ。CDの再生には音をつくるという要素が必要不可欠なのだ。CDを単にフラットに再生しても感動するような音は決して出はしない。

真空管増幅を使用して音を変えるのと、グライコを使用して音を変えるのは明らかに本質は違うはずである。

真空管増幅はf特が一応フラットだが、聴感上は聴きやすくなるのに対して、グライコはf特をいじくるわけだから違って当然である。

しかし、どちらが忠実度が高いか、というとどちらとも言えないのではないか。

そもそも、スピーカーのf特はがたがたである。リスニングルームのf特もがたがただ。真空管で好ましい歪をつくるのと、f特をなぶるのとでは五十歩百歩ではないだろうか。

グライコもプリアンプとメインアンプの間にラインケーブルで挿入するような別置きのグライコであれば害は大きかろう。接点が何箇所も増えてしまう。しかしプリメイン・アンプの内臓グライコなら害は少ない。というか感知できない。

ただし、グライコの乱用でわけがわからなくなるような使い方は感心しない。少なくとも中域はゼロにしておかないと、ダメだと思う

今回、f特をいじるだけで再生音の雰囲気は大半コントロールできるのがわかった。そうであれば、アンプのフラットネスにこだわる必要はないわけで、イコライザーで音をつくればよい。この割り切りができたので、5バンド・イコライザーを積極的にいじる。いじるかぎりはケチケチせず多めに回す。その結果、現時点での再生音の満足度は80パーセントまで来た。

実は音楽性ではソリッドステートアンプは真空管アンプの敵ではない、と思っていたのだ。しかしここに来て、ソリッドステートアンプこそ真空管アンプにない音楽性を引き出せる手応えを感じ始めた。5バンド・イコライザーはソリッドステートアンプだから可能になるツールであろう。

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by yoshisugimoto | 2009-02-08 18:14 | オーディオ | Comments(0)