人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

TARA LABSのPRISM 5

TARA LABSのPRISM 5_b0109511_20533966.jpg
真空管アンプのMA2275でケーブルのチューニングは完了していたのだが、アンプがソリッドステートのMA7000に変わってからバランスが変わってしまい、ケーブルの組み合わせをやり変える必要が出てきた。アンプのエージングが進むと、一旦取れたバランスがまた崩れるということもある。

独モニターのPC10Sは不動のSPケーブルと信じていた。これだとRCAケーブルに一番おとなしいBELDEN 8412を使わないとバランスが取れない。しかし、この組み合わせはどうも良くない。BELDEN 8412は所詮ただの銅線だと感じている。情報量が少ないのだ。

試行錯誤として英国のVITAL AUDIOのVA-265を入手してみたが、これもBELDENと同じで、情報量は多いとはいえない。

発想を転換して、PC10Sの代わりに5.5スケ電力キャブタイヤケーブル(ラバロン)をSPケーブルに使う。これにカルダスのゴールデン・クロスをつないだところ、ほぼ意中の音になった。

しかし、まだ若干きつさ・硬さを感じる。そこでだいぶ前に買ったTARA LABSのPRISM 5を使ってみた。PRISM 5は8Nケーブルのなかでは最もおとなしい音がする。これがずばり決まった。実に繊細微妙な音も出て、申し分ない。こんな素晴らしいケーブルだとは思わなかった。

やっぱりよくできた8Nケーブルは、プロ用のマイクケーブルにない良さがある。BELDENやVITAL AUDIOが合うケースもあるのだろうが、あまり細かい音が出ないというのが実感だ。

PRO CABLEというサイトがある。大仰な語り口でクセがあるが、その説くところには一理ある。私もお世話になったが、割り引いて読んでおくのが正解だ。BELDENやVITAL AUDIOのマイクケーブルが至高のケーブルだとは思わない。
名前
URL
削除用パスワード
by yoshisugimoto | 2009-01-31 20:23 | オーディオ | Comments(0)