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by yoshisugimoto
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ストコフスキーのハチャトリアン交響曲3番

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ハチャトリアンの交響曲3番はコンドラシンやチェクナヴォリアンのロシア系の爆演しか聴いたことがなく、こういうハチャメチャな狂気をはらんだ曲なんだ、と思っていた。

試しにストコフスキー盤も入手してみたが、これは聴いて驚いた。こちらは正気にしてむしろ叙情的な演奏である。テンポもゆっくり、演奏時間もやや長めで、チェクナヴォリアン盤の21分に対して23分ある。オケも極限まで咆哮させないので、楽器の使い方や音色もよくわかる。加えて、一世代前のマルチマイク録音で、ホール感はないが、各楽器をモレなく録っているので、音楽としても理解しやすい。

ストコフスキー盤によって、この曲の新しい側面をみせつけられた思いである。ストコフスキーは外面的なハッタリかました演奏をする指揮者と思っていた。もちろんこの演奏もそうなのだが、解釈や表現力はさすがに素晴らしい。巨匠だけのことはある。認識を新たにした。

もっとも、この曲を米国初演したのはストコフスキーで、最初に発売されたのもこの音源だ。しかし、ネットでの評価は高くない。小生の感覚がおかしいのか?そうは思えない。この曲を理解するうえで、ストコフスキーの録音は必聴と思う。ロシア系の爆演はいずれもストコフスキーの後なのだ。

なお、XRCDでも出ており、かなり有名な音源でもあるらしい。
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by yoshisugimoto | 2016-09-29 06:46 | クラシック音楽CD | Comments(0)