ミルト・ジャクソン レヴァレンス
2015年 02月 25日
このアルバムはひと言で言えば極上のムード音楽だ。ムード音楽というと軽薄な亜流音楽ととらえがちだが、この録音は全くそうではない。ジャズは音を多く使うので、静寂感というのは感じにくい音楽なのだが、たまに静寂感を感じさせる曲や演奏はある。このCDもそうした1枚である。
ミルト・ジャクソンがビッグバンドをバックに演奏した録音は60年代にもあったが、今回はストリングスも入り、進化している。さすがにビッグネームは違うなぁと感心せざるを得ない。
このアルバムは中古で安かったという理由だけで入手したのだが、今年入手した全CDのなかでもピカイチの白眉である。
ミルト・ジャクソン(vib)オスカー・ブラッシャー(tp)ジョージ・ボハノン(tb)ジェフ・クレイトン(as)ゲイリー・フォスター(ts,fl)ロナルド・ブラウン(ts)ジャック・ニミッツ(bs,b-cl)ジュールス・チェイキン(strings cont.)ジェラルド・ヴィンキ(vln,conc mster)アッサ・ドゥロリ、イサベル・ダスコフ、ジョエル・デルーイン、ヘンリー・ファーバー、アーヴィング・ゲラー、ピーター・ケント、ゴードン・マロン、ドン・パーマー、クワイヒー・シェインバン、イヴ・スプレッヒャー、ロバート・サシェル、エリザベス・ウィルソン、シャリ・ジッパート(vln)サミュエル・ボッホシアン、マリリン・ベイカー、マーゴット・マクレーン、ハーシェル・ワイズ(viola)フレッド・セイコラ、 スージー・カタヤマ、アーニー・エルンハルト、アン・カラン、ラリー・コーベット、デイヴィッド・シェインバン(cello)シダー・ウォルトン(p)ジョン・クレイトン、ジム・ヒューアート、マーガレット・ストアー、デイヴィッド・スローン(b)ビリー・ヒギンズ(ds)
録音:1993年ハリウッド
1. レヴァレンス
2. ヤング・アンド・フーリッシュ
3. リトル・ガール・ブルー
4. マスカレード
5. J.C.
6. シダー・レーン
7. 君に捧げるメロディー
8. ニューエスト・ブルース
9. イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド
10. ブレット・バッグ
11. コンパッション
12. ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
ちなみにこの人の動画を見ると、シングル・マレットで叩いている。速いパッセージも造作ない感じだ。
by yoshisugimoto
| 2015-02-25 07:52
| ジャズ
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