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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

コジ・ファン・トゥッテ

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長女が音大の学生オペラ公演にVnで出演するので、聴きに行ってきた。学生オペラといっても、オペラハウスがあり、舞台装置や衣装も完備、加えて長年の伝統があるので、立派なものである。学生たちも半年かけて公演をつくってきているので、公演の完成度は高い。やっぱりプロでなければ、外タレでなければ、などと思ったことがない。

長女は今回の公演を最後に卒業するのだが、いままで、「こうもり」「ジプシー男爵」「天国と地獄」「フィガロ」「魔笛」と見てきた。お陰で私もいっぱしオペラが語れるようになったし、家でもオペラのCDは増えた。

コジ・ファン・トゥッテの物語は姉妹の恋人である二人の男が、それぞれの相手の貞節を試すために互いの相手を口説いたら、二人とも心変わりしてしまった、というもの。本作品は19世紀を通じて、内容が不道徳であるとして評価が低かったが、20世紀に到って再評価され、モーツァルトのオペラの代表作であると認識されるようになった。『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『魔笛』の3大オペラにこれを加えて4大オペラと呼ばれるんだそうである。

たしかに、道徳的とは言えない筋だが、最後は、そのまま認めあうしかない、達観すれば苦難があっても人生はいつも楽しい、で落ちがつく。ちょっと感心させられた。その通りで同感である。
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上は、カレッジ・オペラハウスと音大通りの看板の写真である。私自身が音楽ファンなので、長女が音大に行ってくれたのはよかったと思っている。もっとも音楽で食べていくのはたいへんで、今後の人生設計はなかなか難しいものがあるのが実情なのだが。

なお、帰ってからバルトリのデッカ録音を聴いてみたが、ホールトーン一杯の録音で、やっぱり缶詰の味だな、が第一印象であった。やっぱり生の音そのままをCDから出すのはなかなか難しい。

追記
長女に「音大ではヴェルディはやらんのか?」と訊いてみたところ、やっぱり、オペラの基礎はモーツァルト、いきなりヴェルディはよくない、とのことである。
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by yoshisugimoto | 2015-02-22 20:18 | クラシック音楽CD | Comments(0)