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クラシック音楽とジャズとオーディオのブログ


by yoshisugimoto
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長唄「京鹿子娘道成寺」

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1970年ごろトリオレコードが発売した4トラックテープ。当時トリオレコードがワンポイント録音で著名なフランスのアンドレ・シャルラン氏を招聘、製作した。この頃のオーディオ・メーカーは極めて志が高かった。このあたりはトリオの会長だった中野英男氏の『音楽、オーディオ、人びと』に詳しい。

この音源がCDで出ていないか調べてみたが、現在は中古のオープンリールしか入手できないようだ。

長唄というのは、江戸時代の歌舞伎の伴奏音楽で、演奏は基本的に複数人の唄と三味線で成り立っているが、曲目によっては小鼓、大鼓、太鼓、笛などで構成される「お囃子」が付くこともあるとのことである。

「京鹿子娘道成寺」は知らなかったので、調べてみた。

道成寺を舞台とした、安珍・清姫伝説の後日譚。
桜満開の紀州道成寺。清姫の化身だった大蛇に鐘を焼かれた道成寺は長らく女人禁制となっていた。以来鐘がなかったが、ようやく鐘が奉納されることとなり、その供養が行われることになった。
そこに、花子という美しい女がやってきた。聞けば白拍子だという。鐘の供養があると聞いたので拝ませてほしいという。所化(修行中の若い僧)は白拍子の美しさに、舞を舞うことを条件として烏帽子を渡し入山を許してしまう。
花子は舞いながら次第に鐘に近づく。所化たちは花子が実は清姫の化身だったことに気づくが時遅く、とうとう清姫は鐘の中に飛び込む。と、鐘の上に大蛇が現れる。
…と、一応上のような「あらすじ」ではあるが、実際にはその内容のほとんどが、構成の項で解説した主役による娘踊りで占められている。つまり、本作のあらすじは舞踊を展開するための動機と舞台を用意するための設定で、劇的な展開を期待すると作品の方向性を見失ってしまう。まずは演者の踊りそのものを鑑賞するのが、この作品の要点である。(以上Wikipedia)

要するにストーリーはどうでもいいらしい。一種の舞踊音楽だろう。シャルラン録音を入手したかったが、CDで出ていないのでは仕方がない。代わりの録音を探すことにした。それで見つけたのがコレである。
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長唄全集(1)京鹿子娘道成寺/梅の栄
芳村伊十郎(七代目)

選曲・演奏・録音と三拍子揃った長唄の定番なのだそうだ。私は邦楽というと、たまにFMで聴くが、どれも同じにしか聴こえない(笑)手持ちの音源と言えば、その昔菅野さんが録音した、日本音楽集団の『人形風土記』くらいである。

このCDは録音が1960年くらいのステレオ初期なのだが、それにしてはたいへん音がいい。凛とした雰囲気に自分のなかの「日本人の血」が反応する。まだわかって聴いているとは言えないが、今後折りに触れ聴いていきたい。
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by yoshisugimoto | 2015-02-19 06:44 | その他 | Comments(0)