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クラシック音楽とジャズとオーディオのブログ


by yoshisugimoto
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ウェスタン・エレクトリック・サウンド・リスニング

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このムックを図書館で借りてみたが、はっきり言って書いてあることは理解はできても、あまり実感できない。私はウェスタンはあるディーラーで15Aホーンを一度聴いただけである。そもそもウェスタンを語る資格がないことをお断りしておく。その上で私が今思っていることを少し書いてみる。

ウェスタンのスピーカーはアンプ出力が小さかったころの映画館音響装置のソリューションである。このソリューションは家庭向きでもなければ、量産向きでもなかった。したがって、アンプ出力が確保できるにしたがって廃れてしまった。しかし、今もって高能率の方式には独特の味わいがあり、侮れない、ということなのだろう。だから80年前の音に、歪は多くても驚嘆することになる。
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上の写真は有名な池田圭氏の装置である。巨大で面で押し寄せてくるサウンドであることが理解できる。点音源・線音源のステージ感再生とは対極にあると考えてよさそうだ。その代わり、過渡応答がよく、音が軽い。だからホールトーンなんかもよく拾う。別の意味でステージ感を再生してしまう。

同じホーンを使っていてもJBLやタンノイなんかは低音が、重いウーファーであり、性格が違う。特に低音が軽いのがウェスタンの持ち味である。池田氏は、「オートグラフを聴いても、下駄箱が鳴っているようにしか感じない」と書いておられた。これは低音の重さを批判していると思われる。私も重い38cmウーファーは評価しない。

低音の軽さで言えば、以前使っていた20cm二発のバックロードホーンはウェスタンに近い。小口径ウーファーと駆動力の高いアンプでも、軽い低音には割と肉薄できるが、高能率ではないので、音離れや立ち上がりが何か違う感じがする。たとえばLPのスクラッチノイズを聴いても、プツとパチの違いがある。

やはり、多少歪があっても、高能率・高感度がウェスタンの魅力であると思う。私も可能な限り高能率なスピーカーを使いたい。歪は多く、余計な音もずいぶん出ていたに違いないが、個人的には未だに20cm二発のバックロードホーンの音が忘れられないでいる。ウェスタンも方向性は同じである。

しかし、高能率というのは、とにかくホーン開口を含めた実効的振動面積が大きいことを意味する。巨大化するので、幅も奥行きも取る。それは一般家庭用ではなかなか難しいことである。

最後にひと言。ウェスタンはオーディオ機器であると同時に骨董品でもある。取引される値段が並みのオーディオと一桁違う。Youtubeでなんでも鑑定団ウェスタン篇を発見した。


ま、私などはウェスタン道楽と今後とも縁がないだろうから、これぐらいにしておこう。
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by yoshisugimoto | 2015-01-17 09:35 | オーディオ | Comments(0)