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クラシック音楽とジャズとオーディオのブログ


by yoshisugimoto
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知足、ということ

つくばいとは、茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたものだ。もともと茶道の習わしで、客人が這いつくばるように身を低くして、手を清めたのが始まりである。茶事を行うための茶室という特別な空間に向かうための結界としても作用する。

さて、龍安寺の有名なつくばいに「吾唯足るを知る」というのがある。
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これは竜安寺が専売特許ではないそうである。

遺教経に「若し諸の苦悩を脱せんと欲せば、まさに知足を観ずべし。知足の法は即ち富楽安穏の処なり。知足の人は地上に臥すといえども、安楽なりとなす。不知足の者は富むといえども、しかも貧し。不知足の者は常に五欲のために牽かれて、知足の者のために憐憫(れんびん)せらる。是を知足と名づく」とある。足る事を知る人は不平不満が無く、心豊かであることが出来る。

なのだそうだ。

さて、私はいまだにCDを買いまくっており、すでに4500枚を超えるが、とても知足どころではない。それどころか、まだまだクラシックやジャズの限られた部分しか聴いていないので、自分の聴ける範囲で開拓していこうと思っている。

しかし、リスニングルームに関しては、知足である。私は大阪市内にマンション住まい、3つの駅にそれぞれ歩いて15分という下町に住んでいる。クルマも全く必要ない。マンションは決して広いわけではないが、南向きで明るく暖かく、冷暖房の効きはいい。マンションは共益部分は業者が掃除やメンテナンスをしてくれる。棟と棟の間には中庭があり、一応緑が豊かだ。集合住宅なので防犯もいい。蛇足ながら固定資産税も安い。

ちなみに私の部屋は6畳である。石井式リスニングルームのお宅に何度かおじゃましたことがある。その部屋は14畳ということだった。たしかに素晴らしいが、音楽までが違って聴こえるわけではない。それに我が家はスーパーステレオでサラウンドをしており、これはこれで良さがある。だから、いずれは個建ちに住んで、広いリスニングルームを、とはもはや考えないのである。

リスニングルームが知足であれば、当然装置も知足である。たかが6畳に馬鹿高い装置を入れるのはナンセンスだ。もちろん私にも物欲はあり、今後とも技術の進歩とともに装置はアップデートしていきたいとは思っている。

もし今お金が有り余っていればどうするだろうか。できればオーディオ以外のことに使いたい。
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by yoshisugimoto | 2015-01-13 08:33 | オーディオ | Comments(0)