ホワッツ・ニュー ビル・エヴァンス&ジェレミー・スタイグ
2014年 12月 31日
ジャズのフルートはたいていはサックス奏者の余技だ。エリック・ドルフィーが有名だが、ドルフィーは基本アルトとバスクラの人である。渡辺貞夫もフルートも吹く。コルトレーンだって遺作のエクスプレッションズで1曲だけ吹いている。
フルート専業では、ノリノリジャズのハービー・マンが思い浮かぶ。だか、この人はジャズでは傍流扱いである。メインストリームでフルートが主人公のアルバムというのはあまり思いつかない。
そんななかにあって、例外的なアルバムがこれである。ビル・エヴァンスはジム・ホールとの真剣勝負のアンダーカレントというのがあった。そのフルート版で、ベースとドラムスの入ったもの、と説明すれば感じはわかっていただけるだろうか。
アンダーカレントに勝るとも劣らないインタープレイが楽しめる名盤である。曲目も知ったスタンダードばかりで大変に聴きやすい。
アマゾンの中古CD漁りは、こういう掘り出し物があるからやめられない!フィッシングみたいなものだろうか。
ホワッツ・ニュー
ビル・エヴァンス&ジェレミー・スタイグ
曲目リスト
1. ストレイト・ノー・チェイサー
2. ラヴァー・マン
3. ホワッツ・ニュー
4. 枯葉
5. タイム・アウト・フォー・クリス
6. スパルタカス 愛のテーマ
7. ソー・ホワット
by yoshisugimoto
| 2014-12-31 10:39
| ジャズ
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