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by yoshisugimoto
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SICMOSアンプが到着

マッキントッシュのMA7000が故障して、修理に法外な「時間」がかかると知り、過日かねてからホームページのみで存じ上げていたNさんに、迷った挙句メールを書いてみた。Nさんは最近話題のSIC-MOSFETアンプを自作して、お使いになっている。今後に備えて代替アンプを用意しなければ、という思いは強く持っていた。この時点では、どうせ調達するならSIC-MOSアンプだ、あわよくばお願いできないか、と考えていたと告白しておこう。

結果、1週間後にお邪魔して聴かせていただくことになった。聴かせていただいたところ、たいへん好印象だった。加えて、なんとか製作をお願いできそうな雰囲気だったので、訪問した勢いで、製作をお願いしてしまった。快諾いただいた上に、Nさんは仕事が速く、エージングも含めて2週間ほどで完成、今朝届いた。
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SIC-MOSはロームが開発した新素子で、電源用の半導体である。現在はPNPタイプしか発売されていないが、NさんがNPNと同じ働きの反転回路を工夫されたとのことである。Nさんによれば、従来のトランジスターは基本的に「半導」体で、電子の移動に抵抗が多く、真空管の中のように電子がすっ飛んでいけるわけではない。SICMOSはこの意味で、真空管に近く、聴感上たいへんトランジェントが良い、とのご説明だった。

届いたアンプは、出力は50W×2と十分、マッキンと比べれば、驚くほどコンパクトで軽量だ。音はマッキンのMA7000を凌駕するが、傾向はよく似ている、というのが第一印象。それからするとマッキンはけっこう健闘していたということになる。しかし45kgもあるマッキンと、片手で持てるこのアンプとでは、やはりこの6年ほどの時の流れを感じる。そこは新素子の力なのだろう。

マッキンははじめトランジスタ臭い音がして我慢できず、よほど処分しようかと思ったが、3ヶ月ほどしてやっとトランジスタ臭さが取れたものだった。それからすればSICMOSアンプは最初からこなれた音で、クセが感じられず、始めから快調に鳴っている。そのうえ透明感は一段上である。トランジェントが良くなると、歪の多いフルレンジSPでも耳あたりが良くなるものだ。フルレンジSPで聴いてみても、まさにその傾向が出ている。

マッキンは5年半のお付き合いだが、故障の修理対応がひど過ぎるのは興ざめだ。この先故障したとき、またぞろ同じ思いをしなければならないのか、と思うとうんざりする。しかし、お陰でNさんに連絡を取ることになったわけだし、何が幸いするかわかない。マッキンはおそらく修理が上がった時点で売却処分することになると思う。マッキンを処分すると、イコライザーがなくなるのでLPが聴けなくなるし、プリアンプ部の5バンドイコライザーが使えなくなる。それをどうするか、現在思案の真っ最中である。
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Commented by macbeth at 2015-01-23 06:35 x
NELSON PASS さんもSIC MOSでアンプ作ってますね。 非常に良い音だと思いました。
Commented by yoshisugimoto at 2015-01-23 16:11
はじめまして。パスラボのパスさんですね。たしかに、SIC-MOSアンプは従来のアンプに断然差をつける感じがあります。
by yoshisugimoto | 2014-09-28 12:57 | オーディオ | Comments(2)