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録音を聴く

クラシック音楽とジャズとオーディオと歴史映画のブログ [杉本良明]


by yoshisugimoto

村治佳織 / レスプランドゥール



村治佳織のCDをはじめて買った。J-classicalは割高で、CPが良くない。過去の版権切れ名盤が恐るべき低価格で入手できる昨今、あまり触手は動かないが、たいへんな美女である(笑)中古で安く買えたので入手してみた。「ある貴紳のための幻想曲」はイエペスの古い録音が我が家にある。そちらはスタジオ録音。このCDではライブ録音と記されている。ギターはホールで録ると低音感が後退する。結果ミニチュアに聴こえてしまう。イェペスのほうはスタジオ録音だから、低音感は十分で、録り方としてはこのほうが好みだ。後半はスタジオ録りの小品集で、低音感は十分である。イェペスの録音に大差をつけている感じはない。あまり録音技術そのものは進歩している感じはしない。演奏は良くわからない。一流の演奏家だから素晴らしいに違いない。

ところで、「ある貴紳のための幻想曲」はセゴビアの委嘱作ということだ。セゴビアはアランフェスを全く演奏しなかったそうだ。もちろん録音もない。これは完全にイェペスにやられてしまったのが真相のようである。

村治佳織 / レスプランドゥール
名作《ある貴紳のための幻想曲》を中心にロドリーゴの作品を集めたアルバム。
<ロドリーゴ>

  [ある貴紳のための幻想曲]
  1. I. ビリャーノとリチェルカーレ
  II. エスパニョレータとナポリ騎兵隊のファンファーレ
  2.  エスパニョレータ
  3.  ナポリ騎兵隊のファンファーレ
  4. III. たいまつの踊り
  5. IV. カナリオ

  [3つのスペイン風小品より]
  6. ファンダンゴ

  [スペインの野辺を通ってより]
  7. 高原を下りながら

  [ギター讃歌]
  8. I. アレグロ
  9. II. アンダンティーノ
  10. III. アレグロ

  [3つの小品]
  11. I. 羊飼い達は行ってしまう
  12. II. サンティアゴへの道
  13. III. 小さなセビリャーナス

 村治佳織(ギター)
 ロドリーゴ室内管弦楽団[1~5]

オーケストラ再生のオーディオ ←このブログの関連サイトです
Commented by vacuumtube at 2009-10-27 15:38
ギターと言えばラテン系奏者のCDを良く聴きますが、村治佳織のCDも4,5枚持ってます。日本女性が弾くギターは当然ながらラテン系とは歌い方が違って一味違う演奏を楽しめます。やっぱり優しい上品なギターです。このアルバムは持っていませんが、収録されているファンダンゴはボッケリーニのものですか?
Commented by bfath602 at 2009-10-27 17:58
このアルバムはオール・ロドリーゴです。上品なギター?なるほど、そういえばスペイン的なあくの強さは感じませんでした。
Commented by 杉ちゃん at 2009-11-08 19:36 x
村冶佳織さん、べっぴんになりはったです。私の所蔵している邦人ギターリストは全て男性(山下、荘村、中川、福田)でして、村冶さんが初めてでした。特に福田(進一)は、村冶の師匠でもあり、演奏スタイルも似ております。(失礼を承知で言えば、あの「たらこ唇」までも似ているように思えますので・・・師弟の関係は重大ですね)

・・・で、彼女の演奏は、CD録音や神戸文化ホールでの演奏会で確認しても、ラテン系を都会的にスマートにアレンジされており、ロメロ兄弟やイエペスなどのラテン系演奏者とは一味違う演奏であります。どちらが、良いかとは判断できませんが、土ぼこりを巻き上げて踊るフラメンコ伴奏には不向きでしょう。

どなたか、村冶さんが「たいへんな美女・・・」と書かれてましたが、DECCAと専属契約されてから変身されましたねぇ~。(笑)
DECCAのプロモータから、きっとエステックサロンに行くよう勧められたのでは・・・?(ファンの方、スマソ!)
Commented by yoshisugimoto at 2009-11-08 19:43
肉体的外面の美醜で演奏家を語ってはなりますまいが、やはり舞台人、「華」のあるなしは大切です。
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by yoshisugimoto | 2009-10-27 06:19 | クラシック音楽CD | Comments(4)